公開日: 2022.8.19 更新日: 2022.8.19
新車購入・中古車購入・カーリースのなかで一番お得な車の乗り方はどれでしょうか。選び方次第ではムダな費用を支払うことになるため、車の乗り方は慎重に選ぶ必要があります。
最適な乗り方を選ぶ基準となるのは、車の「使い方」と「使用期間」です。どんな車の使い方に、どの乗り方が合っているかを導き出すための具体的な判断基準を解説していきます。
- 車に乗る方法は結局どれが一番お得なの?
「新車購入」の特徴は高い車両価格と安心感
「中古車購入」は初期費用が安い代わりに故障リスクが高い
「カーリース」は期間に応じた費用だけで車に乗れる - 車の用途や使用期間をチェック! もっとも賢い車の乗り方とは?
10年以上同じ車に乗り続けるなら新車
5〜10年以内に乗り換えるなら中古車
数ヶ月から数年で乗り換えるならカーリース - より安く乗れる中古カーリースという選択肢も
<目 次>
車に乗る方法は結局どれが一番お得なの?
車を買う際は、購入価格だけでなく維持費や修理費のことも考えなくてはならないのが悩みの種。家電製品のように値段と性能だけで乗る車は決められません。
維持費は燃料代や任意保険料のほか、税金や車検代・タイヤやオイル交換などのメンテナンス費用がかかるうえ、使用期間や走行距離が伸びるほど故障もしやすくなります。
維持費や修理費なども考慮すると、新車購入・中古車購入・カーリースのうち結局のところどれが一番お得なのでしょうか。まずは、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
「新車購入」の特徴は高い車両価格と安心感
新車購入の特徴は、購入費用が高い代わりに希望の車に安心して乗れることです。「新型車にいち早く乗りたい」「理想どおりの車に長く乗りたい」といった要望があるなら新車購入がベストといえるでしょう。ただし新車は購入費用の高さが難点。生活において車の存在を重視している方に向いた買い方といえます。
ローンで購入すれば支払いの負担を月々の支払いとして分担できるようにはなるものの、金利がかかるため長期ローンを組むほど損になります。
また、売却することを前提に数年後に車の価値分を差し引いた額で購入できる「残価クレジット」を用いれば最低限の費用で新車に乗れますが、事故や故障で車の価値が下がると補填費用が発生することも。また残価クレジットでは、売却時の車の価値は保証されていないないため、新車リースを利用するのとほとんど変わらなくなってしまいます。
「中古車購入」は初期費用が安い代わりに故障リスクが高い
中古車は、新車に比べて車の状態は劣る代わりに安い費用で購入できるメリットがあります。
程度が良い車ほど値段が高く、程度が悪い車ほど安価なため、安さにつられて購入すると損をしがち。不良品に近い車が平然と売られているインターネットオークションやフリマサイトでの購入は特に注意が必要です。
中古車は新車に比べて故障のリスクはどうしても高くなるものの、希望にバッチリ合致した車が見つかった場合は非常にお得に乗れる方法です。ただし製造年式が古い中古車や走行距離が多い中古車ほど維持費が高くなる傾向にある点は覚えておく必要があります。
「カーリース」は期間に応じた費用だけで車に乗れる
カーリースとは、車を購入するのではなく使用期間に応じた料金を支払うことで車に乗れるサービス。新車リースなら、新車購入と同じように好きな車を選び、不要になったら返却するだけです。
ただしリース車はあくまで借り物なので、破損や汚れなどがあった場合は状態に応じて返却時に追加費用が発生します。また、契約した期間に達する前に契約を解除すると違約金が発生したり、一定の以上の距離を走行すると距離に応じて追加料金が発生するのがカーリースのやや不便な点です。
その代わり、車購入資金が不要であることに加え、多くの場合に税金や車検、メンテナンス代はリース代金に含まれているため、車をリースするためにかかる費用は主にリース代と燃料代と任意保険料のみとなります。
カーリースは利用方法さえ誤らなければ非常にお得な車の乗り方です。とはいえ、車を借りている間はリース代を支払い続ける必要があるので、一定年数以上を借りると同じ車を購入した方が費用総額で安くなる逆転現象が起こってしまう場合があります。
車の用途や使用期間をチェック! もっとも賢い車の乗り方とは?
乗る車の価格や性能によるものの、それぞれの特徴を端的にいうと「新車は価格が高い」「中古は修理代が怖い」「カーリースは長く借りるほど費用が高くなりがち」です。
それぞれに長所と短所があるため、用途や車との付き合い方に応じて選び分けるのがもっともお得な乗り方といえます。どの乗り方が適切かを判断するには、車の用途と使用期間に着目しましょう。
10年以上同じ車に乗り続けるなら新車
気に入った車をできるだけ長く乗り続けたいなら新車購入を選びましょう。「借り物はイヤ」「カスタマイズを楽しみたい」「10年超の長期間乗り続ける」などの目的があるなら新車がもっともお得になります。故障しづらいうえ、税制優遇や保証の充実などがある点も新車の魅力です。
その一方で、価値が高いうちに売却して新車を乗り継ぐ方法もあります。ただし乗り換え時には手続き等による事務手数料が多くかかるため、長い目でみると同じ車にできるだけ長く乗り続ける方がお得といえるでしょう。加えて、売却価格を気にして車に乗るのでは残価クレジットやカーリースと変わらなくなり、新車に乗るメリットが薄れてしまいます。
5〜10年以内に乗り換えるなら中古車
中古車は、5年〜10年程度のサイクルで乗り換える方におすすめです。「新車を購入するだけの費用が捻出できない」「新車には乗りたい車がない」「運転に自信がない」といった事情を抱えている方も中古車購入がよいでしょう。
中古車には税制優遇などの特典はなく、燃費性能も新車に劣る傾向にあるため維持費は新車よりもやや高くなりがちですが、大きな故障さえなければ購入額の安さがそのままメリットとなります。
ただし走行距離が増えるほど故障率は高まるため、それだけ修理費用がかかってしまいます。また新車登録から13年以上が経過すると税金が目に見えて高くなる点も中古車が長く乗るのに適さない理由です。
数ヶ月から数年で乗り換えるならカーリース
リースは長期間乗ると購入と変わらない費用がかかる場合があるため、中期的な利用が最適な乗り方といえるでしょう。業者によっては長期リースほど割引される料金形態の場合があるため一概にはいえませんが、数ヶ月から数年の範囲内が最適なリース期間です。
カーリースの特徴にもっともマッチするのは「育児などで数年おきに車を乗り換える」「仕事の出張で数ヶ月間だけ使用する」「不定期な転勤で先が見通せず車を購入できない」などの事情を抱えている方です。
また、免許取り立ての大学生など「車についてよくわからない」「車に気を回す時間がない」などの場合にも、車にかかる手続きや費用計算が簡単なカーリースがおすすめです。ただし、あくまで借り物であるため、単純な移動手段としての使用に限定されるのは仕方がないところです。
より安く乗れる中古カーリースという選択肢も
カーリースには新車リースのほか、中古車を貸し出す中古車リースもあります。中古車リースのメリットは、新車リースの利便性を備えながら車両価格が安い中古車を貸し出すため、リース費用を安く抑えられる点です。
また中古車リースは新車リースとは異なり、納車が早いうえ、短期間の利用もOK。中古車であるため車種や装備は限定されるものの、状況や都合に合わせて安価に利用できるもっとも柔軟な車の乗り方が中古カーリースです。
生活や業務の細かな車ニーズに応えるニチゴカーリース
ニチゴカーリースは東京・埼玉・千葉・神奈川に計4店舗を構え、関東全域とその周辺地域の利用に対応する中古車リースです。
中古車を取り扱うため貸出できる車種は限られますが、在庫車は軽乗用車や軽1BOXバン、普通車ではコンパクトカーやミニバンに加え、福祉車両も用意しているため個人・法人問わず様々な用途に活用できます。
さらに、車両のメンテナンスは自社の熟練整備士が担当しているため、最低限の費用で安心して利用できる点もニチゴカーリースの特徴です。
新車カーリースとは異なり、納車までは最短3営業日。最低契約期間は軽自動車なら1ヵ月、普通車なら3ヵ月。おまけに最低契約期間を過ぎ、解約希望日の30日前までに申し出があればいつでも解約可能。
ニチゴカーリースなら、レンタカーよりもお得に長期間借りられ、新車リースよりも安価で柔軟に車を使うことができます。
お得に車を利用したいという方は、カーリースという選択も視野に入れていただき、かしこくサービスを選んで、もっと身近にカーライフを楽しみましょう。
執筆者プロフィール
伊藤友春
2016年より自動車専門ライターとして活動開始。自動車保険・法律・モータースポーツなど、自動車に関わる幅広い記事やコラムを執筆。
※本記事は2022年8月19日時点の情報で掲載しています。また記載内容については一般的な情報に基づいて作成しており、当社がその内容を保証するものではありません。