公開日: 2022.7.15 更新日: 2022.12.27
中古車は選び方が大切です。ボディタイプによって価格や使い勝手が大きく変わるうえ、車両状態をよく確認しなければすぐに故障してしまう恐れもあります。車体が小さな軽自動車はそういった点が反映されやすいため、選び方を間違うと後悔することも。失敗しない中古軽自動車選びのコツと、安くても便利に使える中古軽自動車TOP5を紹介します。
- 軽自動車の価格はボディタイプで大きく変わる
- 中古車価格に影響するそのほかの要素
好みが合えば「不人気車」がお得
「型落ち」でも車としての機能は十分
安さで選ぶなら「ターボ車」は除外
「年式・走行距離」は価格にもっとも影響する - 安くて便利な軽自動車ランキングベスト5
- 安い中古軽自動車のお得な選び方と乗り方
目 次
軽自動車の価格はボディタイプで大きく変わる
軽自動車は、車体の高さや形状に応じて「スーパーハイトワゴン」「ハイトワゴン」「ロールーフ」「1BOX」の4つに分けられます。これらのボディタイプは、車の使い方だけではなく価格にも大きく関わる要素であるため、軽自動車を選ぶ上で真っ先に決めておきたい項目です。
ハイトワゴンは車体全高がおおよそ1,600〜1,700mmに収まるもっとも一般的なタイプの軽自動車といえます。それに対し、スーパーハイトワゴンは全高1,700mm以上を確保することで室内空間の広さを追求した軽自動車であり、ロールーフは全高を1,600mm以下に抑えることで運動性能や燃費性能を重視した軽自動車です。
主に荷物の積載用として用いられる「1BOX」は、エンジンが座席下に搭載されたキャブオーバーと呼ばれる特殊な構造の車です。軽1BOXの全高はおおむね1,800mm以上が確保されていますが、車体前方にエンジンを搭載したスーパーハイトワゴンよりも床面が高い分、室内高が劣る代りに室内長は長い傾向にあります。
現在は、ホンダ N-BOXやダイハツ タントなどのスーパーハイトワゴンが子育てファミリー層に大人気となっており、それらの車は中古車価格も高騰気味です。そのため、現在軽自動車を安く購入するならハイトワゴンやロールーフタイプが狙い目といえるでしょう。1BOXの軽自動車は、業務用途や趣味で用いられることが多く、需要が安定しているため価格も比較的高値で安定しています。
中古車価格に影響するそのほかの要素
ボディタイプの他にも、人気や年式、走行距離も価格に大きく影響する要素です。軽自動車ならではの注意点も交えて、車を選ぶ際に注目したい点について解説します。
好みが合えば「不人気車」がお得
特定の年齢層や趣向性のユーザーを狙った車やボディカラーは個性的である分、好みが分かれやすいため値落ちも大きくなります。好みさえ合えば、あえて不人気車を狙うことでより安価に車を購入できます。
「型落ち」でも車としての機能は十分
最新の車種や装備にこだわりがなければ、人気車種の型落ち車が狙い目です。1〜2世代前の車であっても10年以内の車なら使い方を大きく左右するほどの違いは少ないでしょう。また人気車種である分、市場流通量も多いため値下がり幅も大きくなる傾向にあります。
安さで選ぶなら「ターボ車」は除外
エンジン出力を高められるターボは、排気量に上限が設けられている軽自動車に有効な装備ではあるものの、車両価格が高くなるうえ、長期の使用では故障しやすくなる特徴があります。また燃費も悪くなるため、高速道路を多用するなどの理由がない限りターボ車は選ぶべきではありません。
「年式・走行距離」は価格にもっとも影響する
中古車を購入するうえでもっとも重要なのは程度の見極めであり、そのバロメーターとなるのは車の年式と走行距離です。軽自動車の寿命は10年・10万kmが目安とされており、それを超えると価格が一気に落ちますが、それだけ信頼性も下がるということです。こまめにメンテナンスされている車であれば、安心して乗れる場合もありますが、見極めが難しいため、長く乗る車を購入するなら、予算の範囲内でなるべく高年式・低走行距離の車を選ぶことをおすすめします。
安くて便利な軽自動車ランキングベスト5
第5位：スズキ エブリイ
床面が高いため乗り降りはやや不便であるものの、車中泊やレジャー、運搬業務などでたくさんの荷物を積む使い方をするなら軽1BOXカーが最適です。その中でも安く購入するなら中古車市場流通量が多いスズキ エブリイをおすすめします。
エブリイには2m超の長物も積め、荷室には大人が横になることも可能。乗用車扱いのワゴンモデルは乗り心地がよく快適装備が追加されているぶん高価になりがちであるため、購入価格や維持費を優先するなら4ナンバー登録のバンがおすすめです。
第4位：ダイハツ タント
ダイハツ タントは、大人気のホンダ N-BOXやスズキ スペーシアと並ぶスーパーハイトワゴンの代表です。広い車内は使い勝手がよく、4人家族であればタント1台でほとんどの用途がまかなえます。
2019年に登場した現行型は4代目。助手席側の柱を廃したミラクルオープンドアが採用されはじめた3代目はまだ人気が高く高価であるため、安さで選ぶなら2代目の比較的高年式の車がおすすめです。タントの広い車内を活かした福祉車両も中古車で多く出回っています。
第3位：スズキ アルト
2021年まで販売されていた8代目スズキアルトは、ミライースよりもさらに質素で安価なロールーフタイプの軽自動車。車重は600kg代に抑えられ、価格上昇と重量増加が著しい近年の軽自動車であっても、ひときわ安価かつ軽快な走りがアルトの魅力です。
8代目アルトには、現行型では廃止されてしまったバンモデルも用意され、リアシートは狭いため乗用には向かないものの、4ナンバー登録となるため税金がさらに安くなります。またバンには希少な5速MTも用意されるため、重い荷物を積んでも変速機へ負担が少なく故障しづらい点も特徴です。
第2位：ダイハツ ムーヴ
ハイトワゴンの特徴は、走行性能と実用性をバランスさせた全高による扱いやすさといえるでしょう。その代表車種とも言えるダイハツ ムーヴの現行型は、2014年から販売されているロングセラーモデルです。
燃費性能ではライバルであるスズキ ワゴンRに劣るものの、マイルドハイブリッドのような特殊機構を用いずとも燃費性能に優れるため、価格や信頼性の観点ではムーブの方がコストパフォーマンスが高い軽自動車といえます。
第1位：ダイハツ ミライース
ミライースは、特殊な装備を追加することなく燃費を向上させたロールーフタイプの軽自動車であり、ハイブリッド車に劣らない燃費性能の高さと新車価格の安さが特徴です。
車内は広いとはいえず、開放感はスーパーハイトワゴンとは比べるまでもありませんが、全高が低いため安定感が高く、燃費性能にも優れるため短距離移動だけでなく長距離移動も十分こなせる性能を秘めています。
安い中古軽自動車のお得な選び方と乗り方
安い軽自動車を探すなら、あまり人気がない車種、もしくは人気車種の型落ちが狙い目です。ただし、単純に価格の安さだけで車を選ぶと、故障やトラブルにより後悔することにもなりかねません。
信頼性が高い高年式・低走行距離の車を選ぶと、故障が少ない代わりにどうしても購入価格は上がります。しかし、高年式・低走行距離だからといって必ずしも安心して乗れるわけではないのが中古車選びの難しい点です。
数ヶ月から数年単位での短い期間しか車を使わないのであれば、購入ではなくカーリースという選択肢もあります。カーリースなら手間をかけて中古車を探す必要がないうえに、車を維持するうえでかかる車検費用や税金、整備費用などは、多くの場合に月々のリース費用に含まれているため、条件さえ合えば非常にお得に乗れる方法といえるでしょう。
リースならお得で手間いらず！ ニチゴカーリースなら安心して中古軽自動車に乗れる
中古車リースであるニチゴカーリースでは、月額16,500円から軽自動車が借りられます。また、新車リースでは契約から納車までに1〜3ヶ月かかるのに対し、ニチゴカーリースなら最短3営業日で納車可能です。必要なときにすぐに車が使える利便性は、中古車リースならではの利点といえるでしょう。
ニチゴカーリースで扱う車両は、すべて熟練の整備士がメンテナンスを担当しているため、購入時のように車の状態を気にする必要もありません。故障やトラブルを気にせず安心して乗れるうえ、万が一、故障の場合でも代車が用意されています。また、車の購入や売却時にかかる手間を省ける点もカーリースを利用するメリットです。希望する車種や使用期間が合致するならカーリースの検討もおすすめします。
お得に車を利用したいという方は、カーリースという選択も視野に入れていただき、かしこくサービスを選んで、もっと身近にカーライフを楽しみましょう。
執筆者プロフィール
伊藤友春
2016年より自動車専門ライターとして活動開始。自動車保険・法律・モータースポーツなど、自動車に関わる幅広い記事やコラムを執筆。
※本記事は2022年7月15日時点の情報で掲載しています。また記載内容については一般的な情報に基づいて作成しており、当社がその内容を保証するものではありません。
